中国の針と日本の鍼(中国針と和鍼)
皆様、こんにちは!
・・寒く乾燥した日々が続いていますが体調お変わりないですか?
今回は中国の針と日本の鍼について違いを考えてみたいと思います
鍼治療をしてると患者さんから
「中国の針と日本の鍼って何が違うの?」
「凝りが強い時は中国の針の方が効くの?」
・・と良く聞かれます
まず最初に中国の針と日本の鍼とでは一般的に漢字表記が違いますね?
中国では’針’で’鍼’ではありません
日本では整骨院でも治療院でもハリ治療を取り入れている所では’鍼’と表記するのが一般的です
次に常用される鍼の太さが違います
中国の針の方が少し太いです
形も少し違いますね?
画像の左側2本が中国の針、右側の3本が日本の鍼です
ちなみに撮影で用いた中国の針は2本とも直径0.25ミリです
日本の鍼は太さで色分けされていています
赤色が0.16ミリ、黄色が0.18ミリ、青色が0.20ミリとなります
次に大きな違いは刺し方が大きく異なります
刺し方をイメージで表すと中国の針は押し込み日本の鍼は弾き込む・・と言ったところでしょうか?
中国の針は針自体を持ち皮膚に押し込むように刺していきます
日本の鍼の刺し方は特殊で鍼より若干短い管を用いその中に鍼を入れて鍼の頭をトントンと弾く様に叩きながら入れていきます
日本では一般的にこの方法が用いられています
この管を鍼管と呼び江戸時代の鍼師が考案してくれました
この鍼管の考案のお蔭で日本の鍼は独自の進化を遂げていきます
独自の進化と言えば日本のラーメンもそうですよね?!
どう進化したかと言いますとまず鍼自体が細くなりました
細くなれば鍼自体も柔らかくなります
細く柔かくなれば刺された時の痛みも軽減されて身体に与える刺激も少なくて済む訳ですね
中国針の方が刺された時の響きの伝わりが早く大きく日本の鍼の方が繊細な印象です
日本の多くの鍼灸師は少ない刺激で大きな効果を引き出す為に日夜、技を磨いております
次にどちらが治療に有効か・・これは・・正直、どちらとも言えません・・
というのも同じ肩こりでも患者さんによって症状は様々であり強い刺激を好む人もいればそうでない人も居ます
また鍼灸師自身にも使用するハリに好みもあります
どんな強い凝りでも日本の細い鍼でほぐれますし頭皮に中国針を刺して頭痛を軽くする事も出来ます
当整骨院にも中国針で治療をするスタッフが居ますが患者さんのコンデションに合わせて使い分けているようです
・・・以上です
少しは違いがわかってくれましたでしょうか?!
本当はもっと色々とお話ししたいのですがもの凄く長くなるのでこの辺で・・・